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「アスカ、できたよ」
机の上に二つのどんぶりを乗せる。
「持ってきて。こっちで食べましょ」
「わかった」
彼は箸とどんぶりを持ってベランダに出て、赤いラインの入ったアスカのどんぶりを渡す。
「はい」
「ありがと」
「すごい簡単なやつだけど……この方が胃に重くないし」
「これで平気よ……おいしそう」
うどんは、素うどんに醤油をかけてネギが乗っているという至ってシンプルなものだ。
「いただきます」
「いただきます」
ちゅるちゅる。
ちゅるちゅる。
また一すすり。
「どう?」
「……こんなもんよね、この材料と見た目じゃ」
「ごめん……」
「……嘘よシンジ、おいしいわ」
アスカはいっぱいの笑顔でシンジに向かって笑いかけた。
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