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いつもは誰かのベッドの上で寝るのに、何故かベッドの下に隠れるようになり、
とうとうクローゼットの中に逃げ込むようになった。
これは、おかしいとすぐ獣医へ。
あの優しい先生だ。
優しい先生から、酷い言葉が出た。
検査したら、もう多臓器不全で腹水が貯まっていて、手遅れだと。
今夜が最後になる、と言われた夜、パパ娘私でヨルを囲んで夕食を食べた。
その時はまだ、みなの声に反応し、みなの顔をしっかり見てくれた。
寝る時は娘が、床で並んで寝る。腹水が苦しくてベッドで寝られなくなっていた。
次の日、まだヨルは生きていた。
娘は学校へ。パパは仕事へ。
私はヨルを抱いていたかったが、苦しがる。
30分ごとにヨルの名前を呼んだ。動いてくれた。
しかし、お昼になる前、私の声は届かなくなり、天国へ旅立って行った。
家族中、早退して、
別れを惜しんだ。
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