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ゴミ箱に無惨に捨てられたそれを
そっと拾い上げると、僅かな食べられそうな部分を食べた。
そうでもしないと、空は栄養を補給できない。
食事を済ませしばらくすると
父親が怒鳴り付けた。
「空!こっちに来い」
あわてて父親の部屋に行く空。
心臓の高鳴りが、空の呼吸を荒げていた。
「パパ、どうしました…」
言い終わる前に、空の腕を掴み、部屋に入れた。
父親の荒い息に、空は恐怖を感じた。
(またはじまる…)
その恐怖に身体中が凍りついた。
汚れた空の体を引っ張り浴室まで来ると、服ごと空を湯船に投げ込む。
体重の軽い空は真水の湯船に体を落とした。
「……っあ!」
冬の季節に真水の湯船は空の体を痛め付けるのに適していた。
その弱々しい体が水に沈む。
「気持ちいだろ?風呂にはいれて」
体を押さえつけられて
もがく力もわかなかった。
意識が飛びそうなとき
体を無理矢理引きずり出された。
「……ぁ……ゲホッ……」
少し飲んでしまった水を吐き出すと、父親のその行為が始まった。
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