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「 や、まちやん? 」
ズタズタに切り裂かれた服に
身を包んで涙を流す裕翔
「 なん、で?裕翔… 」
「 来ちゃだめ!・・来ないで 」
「 なんで、裕翔?
俺のこと嫌いになった? 」
自分で聞いてて悲しくなった
裕翔に嫌われるのは
こんなに悲しいのか
「 あーあ。山田くん
見ちゃったのか(笑)
仕方ないなーぁ。 」
「 きゃっ!やめて、・・んぐっ 」
一瞬で凍りついた空気
裕翔の首に刃物を当てる優馬
「 いいか?山田くん。
これ以上裕翔くんに近付いたら
俺が裕翔くんをやる 」
「 ・・っふざけるな、優馬
はなせ、裕翔をはなせ! 」
「 何言ってるん?山田くん。
俺はな、ずっと前から裕翔くん
が好きやってん。
欲しいものは必ず手に
入れるんが俺のやり方や。 」
「 や、まちゃん。ごめんね
僕・・弱いからっ、ぼ、く 」
「 裕翔は悪くない。
大丈夫。裕翔は俺が守る 」
裕翔の首と刃物の距離は3㎝
裕翔は守る
俺が守る
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