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「 山田くん! 」
息をきらしながら
追いかけてくる中島に
思わず足をとめた。
「 なに?
有岡って奴と両思いなんだろ?
良かったぢゃん。
俺の役目は終りってことで。
あー、約束のキスは
いらねぇから。またな。 」
自分の思いとは正反対の
言葉ばかりが口から出て
たった1日でこんなにも
中島の事を好きになってる
自分に笑えてきた。
「 待ってよ、違うの。
僕の話しも聞いてよ。 」
「 だから今更何を
聞けってんだよ?
早く有岡んとこ戻れ。
心配してんぞ?有岡 」
「 大ちゃんは心配なんか
してないよ?だって大ちゃん
にはちぃがいるもん。 」
「 は?別れたんぢゃないの? 」
「 何で大ちゃん達が
別れるの?大体何で僕が
大ちゃんと付き合うの?
僕が好きなのは大ちゃん
ぢゃないんだよ。
山田くん、 なんだよ。 」
消え入りそうな声で
俺の名前を呼んだ中島を
見ると真っ赤にしながら
涙を溜めていた
「 え、ちょ、は? 」
「 ~//だから! …………… 」
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