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孝は、自宅を出て少し歩くと目の前には墓地が広がっていた。迷うことなく突き進むと一カ所の墓石の前に立ち止まり予め汲んであった水を掛けて線香に火を着けてお供えをし黙祷をした。墓石には、柿本と書いてあり日頃から良く来ているのか綺麗な状態だった
「母さん、父さん今日、初音ちゃんに会ったよ・・・・物凄く綺麗になっててびっくりしたよ。それに、四天王寺家に戻るようにとも言われた・・・・・・叔父の源三郎にも言われた・・・・・僕は、どうしたらいいかな?母さんと父さんが事故死じゃなくて殺害された可能性があるって言ってたけど本当の所どいでも良かった・・・・けど僕は、知りたい・・・・何故母さん達が死んだのか、母さんが四天王寺家を継いでくれと頼んだのかを・・・・・」
孝は、立ち上がるとある所に電話をした。迷いが吹っ切れたように清々しい顔していて足取りもしっかりと歩いて墓地を後にした。
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