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「……で、話って何?」
早速、俺は話を切り出す。
「……俊はさぁ、…私のこと、好きなの?」
はい?
あまりに予想外な質問が来て、俺は固まった。
でも、雪江の真剣な眼差しに気付いて、何かあったんだな、と感じる。
「……好きだけど。てか、好きじゃなかったら、付き合わないし。」
「…そ、う………」
…?
雪江は何を言いたいわけなんだ?
「…あのね、実は…」
「お待たせいたしました。グレープシャーベットのお客様。」
ずいぶんと間が悪い。
一礼して去っていったウェイトレスを横目で一瞥して、視線を戻す。
「……で?」
「…あのね…、別れてほしいの。」
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