【終わりを告げる日】

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何時の日か気付いてしまった。 私の周りは本物なんて なんにもない。 物心ついた頃には 両親は離婚していて、 お酒と男に依存した母親と 二人で住んでいた。 母親は私を愛してくれてなんか いなかった。 学校から帰宅すれば 玄関には必ず見た事が無い 男の靴と母親のヒールが 乱暴に脱げ捨てられていて リビングからは 厭らしい声が聞こえてくる。 夜は居ないのが当たり前。 何日か家を空ける事もあった。 その代わりに、と多額のお金を 渡されていた為に お金目当ての友達は沢山 出来たし男も近寄ってきた。 一人になりたくなくて お金を使って仲良くしていた… 私の周りには偽りばかりだ…― 生きている意味なんて 全くわからない。 何もかもを終わりにしたい…
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