42人が本棚に入れています
本棚に追加
何時の日か気付いてしまった。
私の周りは本物なんて
なんにもない。
物心ついた頃には
両親は離婚していて、
お酒と男に依存した母親と
二人で住んでいた。
母親は私を愛してくれてなんか
いなかった。
学校から帰宅すれば
玄関には必ず見た事が無い
男の靴と母親のヒールが
乱暴に脱げ捨てられていて
リビングからは
厭らしい声が聞こえてくる。
夜は居ないのが当たり前。
何日か家を空ける事もあった。
その代わりに、と多額のお金を
渡されていた為に
お金目当ての友達は沢山
出来たし男も近寄ってきた。
一人になりたくなくて
お金を使って仲良くしていた…
私の周りには偽りばかりだ…―
生きている意味なんて
全くわからない。
何もかもを終わりにしたい…
最初のコメントを投稿しよう!