【終わりを告げる日】

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タイムスリップしたと 話して信じてもらえるなんて 欠片も思わない。 沖田総司は記憶喪失だと 勘違いをしている…― 記憶喪失を演じて 新撰組に連れて行ってもらおう 「あの…―私何も解らなくて… 自分の名前と年齢しか 覚えていません。 どうやって此処に辿り着いたか 全く解らなくて… お願いです!助けて下さい…」 「―…ふぅん。生憎僕は面倒臭いから何もしたくない。 でも、もう帰るところだし 屯所までは案内したげるからその後は土方さんにでも何とかしてもらってよ…」 にこりと微笑むが相変わらず 目は笑ってはいなくて… "着いておいでよ"と呟けば 早々と歩いて行ってしまった。 この人はなんだか苦手だ…― 何を考えているのか 全く読めない。 「ま、待って下さい…―!!」
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