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「一つ疑問があるんだけど?」
とりあえず疑問に思った事を聞いてみるとしよう。
『なんなりとお聞きください。』
「なんで俺を魔神だと思ったんだ?確証でもあんの?」
『闇の精霊には、魔神が現れた時、それを予知する力があるのです。その予知で、異世界から現れし勇者の片割れであるあなた様が魔神である事がわかったのです。』
「そりゃスゲェけど、でもそれで俺が魔神だっていう事にはならなくないか?」
『…まだ我らの事が信用できないのですか、魔神様。』
「いや、そういう訳じゃないけど、とりあえず証拠をみせてほしくてさ」
俺がそういうと、闇の精霊(?)は直ぐ様言った。
『わかりました。では今からあなたの力を目覚めさせてみせましょう。それで信じていただけますか?』
まあ、脇役の俺に力なんて無いと思うけどな。
「まあ、あったらな。あったらそりゃ信じるさ。」
『わかりました。では少し時間をください。準備を致しますので』
「別にいいけど」
まあ、もし力があったとすれば、城から抜け出すのにも役立つし、この世界で生きていくのに役立つし、ありがたいけどな。
『ありがとうございます。では準備を始めます』
そういうと、なんか闇の精霊(?)の周りをなにかが覆った気がした。
本当に俺が魔神なんかね?
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