俺は巻き込まれた

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『準備が整いました。では、今から始めます。』 そういうと、俺の体を黒い光が取り囲んだ。 えっ? どうなんの? そして黒い光に取り囲まれる事およそ十分程、黒い光が俺から離れた。 ……なんか変わった気は全くないけどな。 『これで、あなた様の魔神としての力は目覚めました。まだ、力に目覚めたばかりなので、自覚は無いでしょう。なので、今からあなた様の魔力の解放と魔神としての力をお教え致します。』 へぇ…最初は自覚が無いのか? まあ、魔力と力を解放してくれるみたいだしな。 本当に力があったならそれに越したことはないしな。 「じゃあ、頼むよ。まだ俺に力があるのか全くわからないからさ。」 『わかりました。では今からあなた様の体に魔力を流します。』 そういうと、闇の精霊(?)は俺の体に手をあてた。 すると、体のなかに何か暖かいものが入ってくる感じがした。 『どうですか?体に暖かいものが入ってくる感じがするでしょう?』 「ああ、もしかしてこれが魔力なのか?」 『その通りです。それが魔力と呼ばれる万物に宿りし力です。』 これが魔力………考えてたのとは全然違うな。 意外と暖かいもんなんだな。 「じゃあ、俺の魔力ってのはどうやったら出せるんだ?」 『さっき流した魔力とは別に、自分の中に暖かいものを感じませんか?』 「いまいち分かんないんだけど?」 『ではまずは暖かいものを自分の体の中から探してみてください。』 「わかった。」 そう言われ、自分の体に意識を集中した。
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