俺は巻き込まれた

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ゴオオオォォォ!! イメージ通りに魔力を解放した瞬間、風など無いはずの空間に突風が吹き荒れた。 「うわっ!?なんだこりゃ!」 『魔神様!早くその魔力を収めてください!このままではこの空間が保ちません!』 えっ? そんなにヤバいの? つーか、収めろとか言われても、どうやればいいのかわかんないんだけど!? 「一体どうやって収めるんだよ!やり方がわかんねーよ!」 『さっきとは逆に、出したものを容器の中に戻してふたを閉めるイメージをしてください!そうすれば戻る筈です!』 「わ、わかった!」 返事をしている間にも、空間が俺の魔力で悲鳴をあげ、軋んでいる。 このままじゃ長くは保たない! さっさと集中するか! ゴオオオォォォォォ…ォォ…ォォ………ォォ…… さっきとは逆のイメージを行って、魔力を戻すようにすると、次第に突風は止んでいき、軋むような感じは、やんでいった。 ふぅ…間にあったか。 『よかった…間にあったようですね。でも流石は神ですね。ほんの少しとはいえ、空間が吹き飛びそうになるなんて。』 確かにかなりヤバかった。 間にあって本当によかったわぁ……… 『なんとかなりましたが、やはり魔神様には、最初に魔力制御を覚えていただかないといかないみたいですね。』 「まあ…仕方ないか。あんなに凄いものだとは正直思わなかったしな………あっ…それと、魔神にはまだ力があるってきいたけど、それってやっぱり後でって事になっちゃう?」 『はい。ほかの力は魔力制御を身につけてからお教えすることに致します。』 やっぱりそうか…まあ、仕方ないか。 こうなったらさっさと魔力制御を身につけてほかの力もマスターしてやるぜ! 「じゃあ、早速はじめようぜ!」 『そうですね。では始めましょうか』 こうして、俺の始めての特訓は始まった。
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