5973人が本棚に入れています
本棚に追加
/165ページ
ゴオオオォォォ!!
イメージ通りに魔力を解放した瞬間、風など無いはずの空間に突風が吹き荒れた。
「うわっ!?なんだこりゃ!」
『魔神様!早くその魔力を収めてください!このままではこの空間が保ちません!』
えっ?
そんなにヤバいの?
つーか、収めろとか言われても、どうやればいいのかわかんないんだけど!?
「一体どうやって収めるんだよ!やり方がわかんねーよ!」
『さっきとは逆に、出したものを容器の中に戻してふたを閉めるイメージをしてください!そうすれば戻る筈です!』
「わ、わかった!」
返事をしている間にも、空間が俺の魔力で悲鳴をあげ、軋んでいる。
このままじゃ長くは保たない!
さっさと集中するか!
ゴオオオォォォォォ…ォォ…ォォ………ォォ……
さっきとは逆のイメージを行って、魔力を戻すようにすると、次第に突風は止んでいき、軋むような感じは、やんでいった。
ふぅ…間にあったか。
『よかった…間にあったようですね。でも流石は神ですね。ほんの少しとはいえ、空間が吹き飛びそうになるなんて。』
確かにかなりヤバかった。
間にあって本当によかったわぁ………
『なんとかなりましたが、やはり魔神様には、最初に魔力制御を覚えていただかないといかないみたいですね。』
「まあ…仕方ないか。あんなに凄いものだとは正直思わなかったしな………あっ…それと、魔神にはまだ力があるってきいたけど、それってやっぱり後でって事になっちゃう?」
『はい。ほかの力は魔力制御を身につけてからお教えすることに致します。』
やっぱりそうか…まあ、仕方ないか。
こうなったらさっさと魔力制御を身につけてほかの力もマスターしてやるぜ!
「じゃあ、早速はじめようぜ!」
『そうですね。では始めましょうか』
こうして、俺の始めての特訓は始まった。
最初のコメントを投稿しよう!