プロローグ

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同日 16時30分。 屋上にて。 私、今井 奈生(なお)の場合。 「…まぁ、そういう事だから。」 「ふーん」 あれれ…フラれちった。 「ごめん、ホントにごめん!」 「…謝んないで。」 私、そんな不機嫌そうな顔してたかな…? てか元々そんな顔なのかな? 家帰ってチェックしないと…。 ていうか…。 あ~ん!もう!なんか腹立つ! フラれたのがとかじゃなくて…。 謝られたのがっていうか…。 私の表情見て、悲しい思いさせちゃったな、とか、悪い事しちゃったな、とか、思い上がってるのが何よりむかつく! でも…。 そんな気はしてた。 だから特に驚くわけでもない。 だから、これはむしろ私にとって良かったのかも知れない。 これで、変に別れの予感に怯えることも無くなるわけだし…。 だから。 これで良かった。 だって。 それもこれも全部。 好きでもないのにOK 出させちゃった私のせいだから。 今日。私、今井 奈生は、2週間しか付き合っていない彼氏にフラれた。
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