第一章 毀誉褒貶

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--ヴン… 突然の電子音。 運転席側の壁にあったモニターが点いた。 塔子「これから話す事があるんだけど、聞こえる?」 23333「聞こえる」 赤髪の少女がぶっきらぼうに答える。 塔子「今、他の各部隊から援軍要請があったの。あなたたちはヒーローだからね」 塔子は赤髪の少女を気にせず続ける。 塔子「それで、配置に変更があるの。一人づつ各地点に下ろすことになったわ。特に誰から、っていうのは無いから適当に順番、決めといてね。以上」 それだけ言うと、モニターの電源が落ちた。 23333「……本っ当にムカつく」 少女は吐き捨てる様に言う。 91110「…で、どうする?」 23333「あんたからでいいじゃん。出口近いし」 即答。 22201「まぁ、私もそれに賛成。何処がどうって訳じゃないし、出口に近い順に下りていいんじゃない?」 91110「うわ~、トップバッターかよ…」 91110は頭を抱える。 23333「文句あんの?」 91110「いや、無いけどさぁ…」 その瞬間、トラックが止まった。 91110「じゃ、行ってくるよ」 出口が開き、光が射す。 暗闇に眼が慣れていたため、眩しいことこの上ない。 3156K「行ってらっしゃい!」 22201「気をつけてね」 S56666「…また会おう」 91110は笑いながら、手を振り、トラックから下りた。 --- 出口が閉まり、再び暗闇に染まったトラックの中。 22201「…次は私ね」 蒼髪の少女が確認するように言う。 3156K「その次は僕かぁ~」 22201「短い間だったけど…一人になるのが寂しく感じるわ」 3156K「そうだね…」 23333「まだ分からないのに勝手に死亡フラグ立てないでよね。縁起悪い」 3156K「ちょ、そんな事言わないであげてよ」 23333「フン、永遠の別れになるか、それはそれぞれ。でも、私達は同じ運命を背負ってるんだろ?」 少女は一人黙り込む少年を見る。 23333「だったら嫌でもまた会える。同じ運命だからな」 トラックが止まった。 22201「珍しくいいこと言うじゃない」 赤髪の少女は照れ隠しかかは分からないが、そっぽを向く。 蒼髪の少女は立ち上がった。
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