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22201「だったら貴女も死なないようにね。また会うために」
出口が開いた。
23333「そん時はあんたの味方とは限らないけどな」
22201「その時は貴女を叩きのめしてあげるわ」
そう残して、少女は下りた。
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3156K「どうして君は最後の最後で全てを台なしにするような事を言うのさ!?」
23333「フン」
少女は軽くあしらう。
3156K「僕が下りる時には何も言わないでよ?!」
23333「ぐちぐちうるせぇよ?人に黙れと言う前に自分が黙れ」
3156K「うぅ~…」
トラックが止まった。
出口が開く。
23333「…………」
3156K「…………」
………。
3156K「何か言ってよ!?」
23333「何も言うなと言ったのはお前だ」
3156K「き、君くらい…」
S56666「…………」
虚しさに包まれたまま、細目の少年は下りて行った。
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山を走っているのか、荷台が激しく揺れる。
気にせず眼をつむり、だんまりを決め込む少年。
しかめっ面を崩さず、座る少女。
トラックのエンジンと山道を走る音だけが暗闇に反響する。
山道を抜けた様だ。
23333「…そろそろか」
少女は立ち上がる。
ちょうど、トラックが止まる。
23333「あんたも気をつけろよ」
そう言い残すと、出口が開くと同時に下りて行った。
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さっきからずっと考えていた。
自分の失った両腕。
一体、自分が忘れた記憶には何があったのか。
そして、何故あの研究所に連れられていたのか。
他の4人はどういう訳で自分と同じ、ヒーローにされたのか。
何故、ヒーローが存在するのか。
全ての疑問は疑問と繋がっている。
S56666「考えても埒外があかない、か……」
トラックが止まり、出口から光が差し込む。
S56666「今は目の前にある現実から見つけるしかない」
両腕が垂れた服の袖を引きずり、少年は光の向こうへ足を踏み出した。
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