序章

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●宮城県内空港前 「いやーやっと着いたで!久しぶりやなあ宮城県!」 俺の隣で図体がでかく胡散臭い関西弁を喋る男が大声をだす 時刻は午後7時だ 「うるせえーよ大」 俺が怒鳴ったその男の名前は金城大(まさる) 「ハハハ!すまへんのお怜(りょう)!それよりわいらは何番目や?」 「…残念ながら一番最後だよ。お前が寝坊したせいでな」 俺はヘラヘラする大を軽く睨み付けて言った 俺の名前は桃城怜 俺達2人は今日,2年ぶりに地元である宮城に帰ってきていた なぜかというと高校時代の友人達と会う約束をしていたからだ まぁ軽い同窓会だな 俺と大は高校卒業後すぐに東京都に引っ越した 理由は就職先が東京都に決まったから 他の高校の仲間もほとんどが別の県に就職していたが 今日はその内のほとんどがここに帰ってきてるらしい
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