死神の誘い

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逢沢狼美(アイサワロミ) 西高校2年生、16歳。 12月17日。僕は頭痛とともに目を覚ました。 今日は終業式だ。長かった2学期も終わり、明日から冬休み。 クリスマス、正月、始業式。 きっとあっという間に終わるのだろう。 今年は、一人か。 薬を飲んで、家を出た。 鳴美樹梨(ナルミジュリ) 北高校1年生、15歳。 12月17日。鳴り響く目覚ましの音で目を覚ました。 今日から冬休みだ。昨日の終業式の後にもらった宿題に目を通し、友達にメールを送る。 「美穂~!宿題、一緒にやらない?」 1分後返事が来た。 「いいよ。樹梨ん家行けばいい?」 「うん。あ、でも起きたばっかだから30分くらいしたら来て!」 「はぁい。じゃあ後でね」 面倒な事は早めに終わらすのが一番いい。 ケータイを閉じて、部屋を出た。 一方、狼美 頭痛が引かない。痛い。 校長の話長すぎる。せめて座らせろ。 フラフラする。 何となく、目を閉じてみる。
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