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「…………おぉ?」
オレこと、東雲虎次(しののめとらじ)は思わず声を漏らしていた。
いや、ぜんっぜん状況が分からん。
いつから寝てたのかは知らんが、目を覚ましてみたら辺り一面真っ白の訳がわからん場所でポツンとひとり。
おまけに真っ裸。 パンツ一枚ありゃしねぇ。
この時点で屋外じゃない……と思いたい。
いや、外だと捕まっちゃうからな。 今までさんざんヤンチャしてきたけど、こんなんで逮捕なんて情けなさ過ぎる。
だから断固として屋内!!
………と言いたいが、ここ、どう探しても〝スミ〟がねぇ。
どんな場所にもかならず縦と横かならずは存在する。 それは物質に質量のある三次元において当たり前の物理法則のはずなんだが。
周りはそんなもん知るかとばかりに白白白白、白一色のまさに白畑。
唯一、オレの体だけが母親に染めてもらったくすんだ金髪と肌色だ。
「ど~なってんだ??」
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