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朱雀の紋の神供に、少年は手をかざし、呼び掛けた。
「―我が名は天照!朱き愛の神、朱雀よ!人々の願い、聞こゆるならば、我に、この世を永遠の平和に導く力を授けたまえ!」
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声に反応するかの様に、神供に朱い光が宿った─そして、辺りには、神秘的な声が響き渡る─
『我、朱雀なり。人々の願いは聞き入れよう。しかし…汝に、力を与えるは不可なり』
その声からは感情は読み取れず、淡々と答る朱雀。
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