─覚醒と終わりと始まり─

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「この娘…でいいによ?」 「ああ!頼んだぜ」 「任せろや!!」 満夕の額に手をかざした琉風が静かに、何かを唱え始めた。 日本語のようでいて、さっぱり理解の出来ない言葉。 琉風の掌がかすかに光った 「はい!終了ぉ~!!」 さっきまでは真剣だった琉風が急に、おどけた。 「…何だよ、そのギャップは」 「普段はだらり、仕事は本気で!それが俺のモットーによ!」 「いや…モットー言われても」 おれが言い返そうとしたとき、満夕が、布団から上半身を起こしながら、眠たそうにまぶたをこしった。 「満夕!!目が覚めたか?」 「おはよ~、カズぅ~!」 「もう夕暮れだけどな」 そう、いろいろあってもう夕方カラスも鳴いてるよ 「…って、ここはどこ~?どうして、天良さんがいるのぉ~?隣の人は、だぁれ?」 まるで、子供のように次から、次へと質問攻め 「ここは…私の家ですよ」 微笑して天良さんが答える 「へぇ~!すごいお家だねぇ♪満夕、入れて幸せ~!天良さんいいなぁ…そういえば隣の男の人は誰だっけ?天良さんの彼氏だったよね?」 と琉風を見た 「オイィ!!違う!!第一、あったこと、ないだろうが!!なんで、いきなり彼氏!!?」
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