168人が本棚に入れています
本棚に追加
「あはは~おもしろい人に!」
「琉風!そこは、否定するところでしょ!!」
さすが、兄妹。どちらかが天然ボケだと、もう片方はしっかり者だという話は、どうやら本当らしい。
「そうだったに…はじめまして!俺は琉風!よろしく~それから琉優の彼氏じゃなくって、お兄さんによ!」
「お兄さんなんだね~全然知らなかった♪」
「知らなくて、当たり前だろう?今日会ったばかりだしな」
おばあさんが口を開いた
「そろそろ本題に入ろうかの」
「本題…?」
満夕が首を傾げた
「そうじゃ…あなたたちの力についてどうするか、じゃ」
「力…?もしかして、さっきの廃校舎での…?」
満夕の問いに頷いた
「満夕ぐらいの力が、おれたちにある…」
おばあさんが再び頷いた
「…ばばさま」
「なんじゃ?琉風…」
「まさかとは思うけどさァ…」
「早く言わんかい」
「『おぬしたちの力はすごい!コントロールできれば、そこら辺の霊能者にも勝る!わしらと共に悪霊を成敗しないかの?』とかいってさァ~、弟子にする気じゃないの?」
和輝は、まさか~と笑っている
おれは笑えなかった
またしても、おれの感が、危険信号をあげたからである
最初のコメントを投稿しよう!