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「朝によ~!二人とも起きるに」
琉風が、和輝と仁のほっぺたをつねりながら声をかける
「いだだだだ!!おまっ、どこぞのお母ちゃんじゃないんだから!」
「しかも、昨日知り合ったばっかなのにさぁ、よく人の顔つねることできるよな?」
「枕を共にした仲に!ばばさまのなぎなたの凶刃にかかる前に、起こそうと思って…」
「なぎなたの凶刃!!?」
「そ!下に降りるによ~」
琉風はそういいながら、本棚をスライドさせた。
─穴が空いている…おそらく、下に見えるのは一階の床か?
琉風が二階の床に、つかまった後、馴れた様子でおりる
続けて、おれたちも降りた
「なぁ、琉風…お前ん家って、忍者屋敷か…?」
和輝、おれは屋敷だけじゃないと思うけどな
「あはは!まっさか~!忍者もいないのにか?」
嘘つけ!琉風…お前忍者だろ?昨日、天井から降りて来たろ?普通の人は、天井からは帰って来ないもの!
「朝ごはんできましたよ」
天良さんが呼ぶ声
「は~い、今行くによ!琉優の作るご飯を食べるのは、すごく久しぶりに!」
琉風は、嬉しそうに少し笑った
「久しぶり?なんで?いつでも、食べられるんじゃないのか」
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