■始まりと生徒会■

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生徒会に入る前から、コイツの姿はずっと見てきた。与えられた仕事は必ずこなす。俺が密かに尊敬しているのは秘密だ。 「なぁ美咲」 「どうした?」 手を休めずに返答してくる。 「これ終わったらさ、クレープ奢ってやるよ」 「本当か?」 「あぁ」 「どうした急に?熱でもあるのか?」 「ああ、あるみたいだな」 フフッと笑い、彼女は顔を上げた。 「約束だぞ」 「約束だ。さっさと終わらせようぜ」 さて、俺も仕事に戻ろうかな。静かなうちに終わらせよう。 そしてペンを走らせた。 … …… ……… …………
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