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 僕らは、お互いの一人暮らしの時期を経て、現在のアパートに住む。同棲を始めてからは1年と6ヶ月が経過していたが、たいして長くはなく、短かすぎるわけでもないと思っている。 高校を卒業してから出版会社に勤める僕は、それなりだが安定しているし、高校中退の彼女もアパレル店員として働いているため、生活の不自由はなかった。そろそろ子供についての話題も増えるほどだ。 「若いママになる」どうやらそれが彼女にとって今、一番の目標らしい。  彼女は、よく喋るが、家のことや僕に文句を言わないことに感謝しているし、彼女も僕のことを「コッコ」と呼びながら愛嬌のある声で笑い、喜ぶ。小林幸助という僕の名を簡潔にまとめて「コッコ」となるらしい。もっとも、大人しい僕は、いつも彼女のそういう悪戯な笑顔に救われている。  
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