サキ。

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「そんなことは良いから、帰ろう?」 昇降口までたどり着くと、靴を履き替え外に出る。 夕陽を浴びる咲音はまた一段と綺麗だった。 正門をくぐり、二人で歩く。 咲音は一歩前、往人は一歩下がって。 二人が並んで歩いたことは一度も無い。 そんなことをすれば、校内の男子の半数から袋叩きにされるのが目に見えているし、長年の習慣でもあるからだ。
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