一章

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兵はミーファに従い、すぐに走り出した。ミーファ自身も走りだす。 一方、青年は城内から城門へと走り抜けていた。やはりここはどこかの城らしい。 扉を開き、青年の視界に入ったのは中庭だった。背中からミーファの怒声が聞こえたので、急いで首を振り、辺りを見まわす。 中庭が城の中心に位置するのだろうか、中庭の奥に城を囲む城壁が見えた。 更に目を凝らして、辺りを見回したら左側の通路の先に城門があった。 そして、再び背後からミーファの声が聞こえてくる。 青年は城門の方へ駆け出した。
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