一 絶つ

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「じゃあ…風紀委員は伊藤君で……」 委員長がこちらをチラッと見る 俺は軽くうなずいた (カツカツ) 『伊藤駿』 平凡な俺の名前が黒板に書かれる 「おいおい!皆勤賞かよ」 隣の席の『峯莱淳』が話しかけてきた 「あぁ…まぁな」 「好きだねぇ」 微笑をこちらに放ってから峯莱は本を読み始めた カバーで表紙は見えないが おそらく野球関係だろう 峯莱は育成選手契約でプロ野球球団に入るらしい 羨ましいものだ
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