.。* Ⅳ *。.

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長い間見ている内に、飢えを 我慢する事なんて、ユチョンは何とも 思ってないって事に気付いた 本当に、俺達を大事にしてくれる 「ユチョン…… 彼女、朝御飯作ってくれてるよ?」 「起きるっ!!」 ぴょんっと飛び起きるユチョン 制服に袖を通し、鏡の前でチェックする 久し振りにユチョンについて考えて 急に抱き締めたくなった 「わっ?? ユノヒョン??」 後ろからぎゅっと抱き締めて、鏡越しに 見詰める 「どうしたの??」 「久し振りにユチョンの優しさについて 考えてたの」 「えっ??」 ちょっと照れてるユチョン ……可愛いな、お前 「本当に、有難う」 「俺もだよ、ユノヒョン 俺をここに住まわせてくれて、みんなと 出会う機会を与えてくれて」 本当に有難う お互い照れて笑い合う 永く生き過ぎると、こういう事が 大切な事、忘れそうになる 「ユチョンヒョン!! ユノヒョン!! 早くして下さい!!」 いつまで僕を待たせる気ですかぁ!!? 食い千切られたいか!!? おっ!!? 「やべっ……」 「チャンミンが怒ってる……」 ドスドスと床を踏み鳴らして遠ざかる チャンミン 急いでダイニングに行くと、もう既に チャンミンは席についていた 「彼女がみんな揃うまで食べちゃ 駄目だって言うから 待ってたんですよ??」 なのに部屋でいちゃこらしやがって…… 「可愛いマンネをこんなに 待たせるなんて……」 ちょっと長く生きてるからって 調子乗るんじゃないですよー!! 朝からチャンミンの雄叫びを 聞きながらも、彼女はクスクス 笑っている 「仲良しなんですね?」 「仲良しじゃないですよ!! 面倒を掛けられてるだけです!!」 「でも……」 何だかんだ言いつつ、ちゃんと 待ってましたし…… 「楽しそうです」 チャンミンは、にこにこ笑う彼女に 何も言い返さず、真っ赤になって 黙々とご飯を頬張った 「んまっ」 「美味しいです!!」 「有難う御座います」 俺は野菜しか食べないし、チャンミンは 生肉、ユチョンに至っては血液を それなりに摂取するだけで生きていける それでも食べるのは、やっぱり 美味しいし、楽しいからだろう チャンミンなんて、ジェジュンのお陰で かなりの美食家だ
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