.。* Ⅲ *。.

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変な事をしてしまった…… 「ほえー……飛んでるっ」 変な奴を捕まえてしまった…… 「はぁ……」 「……血、まだ付いてるよ?」 そう言って物怖じもせず、俺の口元の 血を拭う彼女 記憶喪失だか何だか分かんないけど 全く自分の事を覚えてない……らしい 普通記憶喪失の奴って、こんな元気? 不安だったりしないの? 知らない男の家に行き、その為に 抱っこされて、空飛んでるんだよ? おまけに俺の食事、見てるんだよ? 「凄い!! おっきい!!」 出て来た窓に降り立つ 「ただいま」 「お邪魔します」 俺の声を聞きつけて、チャンミンが 現れる 「お帰りなさい、ヒョン」 俺と、別の誰かを認識したチャンミンは 目を丸くした 「ユチョンヒョン……まさか」 「噛んでないよ? 見られたから、連れて来た」 じぃーっと俺の目を見て、チャンミンは 頷いた 「みんなを呼んできます」 さっと退室するチャンミン 「何か……まずいですか??」 私、やっぱり帰りましょうか? 「帰るってどこに?」 「それは……分かんないですけど」 「じゃあここにいろよ」 あんな森に放り出す程、俺は酷い 奴じゃない 「今の人も、ちょっと違いますね」 「?」 「なんか……狼さんみたい」 「!?」 こいつ……何だよ?? 「ユチョンヒョン……」 「あ……チャンミン」 「ユチョン……どうしたんだ?」 ユノヒョンが、彼女を見て少し驚いたが ごくごく普通の質問をした 「見られちゃって」 「うん、それで?」 「私が、泊めてくれって、頼んだんです」 私、家が分からなくなっちゃって 「だから、一晩だけ、いいですか?」 目をぱちくりさせるユノヒョン そして笑顔で 「どうぞ? 汚いけど、好きなように使って?」 「有難う御座います」 深々と頭を下げる彼女 「ジェジュンヒョンとジュンスは?」 「ジェジュンは抑えに行ってる ジュンスは…… 確か今夜は歌いに行くって」 「そう…… じゃあ、話し合いは明日だな」 「じゃあ、君はお風呂使う?」 「あ……すみません」 「いいよいいよ、お客様なんだから」 ユノヒョンは彼女を連れて部屋を出た 「チャンミン、はい」
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