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そのせいか美術部ではのけ者にされ、現状の通り、一人で描いているというけだ。
しかし、これはこれで有意義な時間ではある。
美術部は正直、遊び半分の人間ばかりで、部活の時間なのに違うこと逃避していることがほとんどだ。
そんな人を見るだけで不快に思うだけなので、今は不幸ではない。
僕は、どうしようもなく絵描きが好きだったから。
「なんでかなぁ」
そう呟き、我ながら気味悪く一人で笑っていた。
――そんな時だ。
「なんで笑っているの?」
急に目の前に女の子の顔を出してきて、思わず「うわっ!?」と叫び、椅子から転げ落ちてしまう。
「ごめんごめん。驚かしちゃったね。でも、一応ノックはしたんだよ?」
そう言って、彼女は僕に向かって手を差し伸べてくれた。
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