短編集①
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停まっている電車の 止まっている吊り革 人はそれを握って 安心するのか 不安定な車内 不安定な世界 ただ自分に 「大丈夫だよ」って 言い聞かせるように その吊り革は 揺れずに 手の中に 手の温もりに 包まれている
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