電話

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『じゃあ、ちょっとだけだよ?』あたしは念を押し 春と河原の空き地に 車を止めた。 『さっきの続きがしたい』 春はそう言ってまたキスをしてきた。 あたしは、唇を委ねた。 少しだけ後ろめたい。 でもキスが、本能を 目覚めさせたのかも知れない。 あたしたちは長い間 車の中でキスをしていた。 春はあたしの服の胸の上から手を滑らせ、ブラの 中にある胸を揉みしだき 乳首を唇で包み込み吸いついてきた。 『リエちゃんの胸、柔らかい』 抑えていたものが溢れ出す。 快感が突き抜ける。 その時理性が頭をもたげた。 『今日は、もう帰ろう、ね?』 春は途中で止めたあたしを潤んだ瞳で見つめ 『わかった、帰ろう』 と頷いて、体勢を起こした。 あってはならないことを している。 春は結婚していて 子供もいる。 だから、これは、一時の 遊び。そうだよね? この時はそう思った。
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