痴漢

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これはどうするべきか・・・。 僕のちっぽけな正義感が助けなきゃ!!と叫んでいる。 でも小心者な僕は言うのをためらってしまう。 どうしようどうしよう。 とりあえずどの人が触っているのか確かめよう。 手をなぞるように見ながら目線を上げていくとそこには七三分けで眼鏡をかけたスーツ姿のおじさんがいた。 あのメタボリック感はサラリーマンかな? 今僕がこの人の手を取って警察に突きだしたら多分この人の人生滅茶苦茶だろうな。 僕の勇気がでない小心者な自分を肯定するように言い訳にしかならない言葉が出てくる。 今僕が見逃せば、お姉さんが我慢してくれればこのおじさんは幸せに暮らせるんだろうな。 そうだよ・・・見なかった事にしよう。 そう思う自分が嫌になる。 でも嫌になっても行動に移せない。 だから僕は学校でも友達が少ないのかな・・・。 どんどん自己嫌悪に陥る。 あー、早く自分の降りる駅に着かないかな。
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