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「絶対、絶対結婚しようね」
「さくらちゃんと?」
「うん。さくらがはるちゃんを守ってあげるからね」
「ううん、ぼくが、さくらちゃん守るよ。強くなるからね」
それから一週間も絶たずに「はるちゃん」は引っ越しをした。父の赴任先、大阪へ行ったらしい。私に、別れもせずに。
綺麗な幼少期の思い出。
あれはきっと美化されて、柔らかな布に包まれて私の心の奥深くに眠っている。
忘れられないのは、過去に縋っているからなのか、どうなのか。
しかし、いつか出会える気がするのだ。確証などないが、きっと…
そう思い込み、誰とも付き合わず、異性という異性に触れる事もなかった私、一ノ瀬桜子。
その反動なのか何なのか何時からか私は酷くガサツになった。自分は弱くない。異性なんか、男なんかに守って貰わなくても一人で生きていける。そう。一人でいいんだ。
そんな私 一ノ瀬桜子は歳を重ね、私立北條高等学園へと入学したのであった。
「桜子?アホ顔晒して死にたいの?」
「こころちゃん…!」
「なんだその感動した顔は!一人じゃなくてよかったわね!」
「二年はこころちゃんと一緒かあ、嬉しいな」
「あっそ」
そっけないけど可愛いなあ、うへへー。彼女は柊こころちゃん。私の嫁です、嘘ですただのリア充です三年の副会長と付き合ってます爆発しろ。
ちなみに言うとミルキ●ィーホームズの明智心衣ちゃんとよく似ています、それなんてエロゲ。
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