(え)?常識人ってようはコピー人間やん

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語り手:天使 それにしても… ひま! あっ そういや… 「あのさ、さっき言ってた天使なんとか工場ってなに?」 「うん?あぁ死天使制作工場な。あれはこの世の者が死んだときにむかいに行ったりするはずの天使が不足しているから、死人を一週間天使として働かす、まぬがれて天国直行行き、地獄行きに分けるんだ。そのために天使の力を与えるところってとこだな」 「ふーん…じゃあ、さっきの瞬間移動も天使の力?」 「まぁな。…にしたって、こんなことになって、お前がむかえにいくはずだった人たちはどうなるんだろ…」 変なのはそう言ってファイルを見た 「そのファイル…」 「あぁ…これは依頼書ファイルだ。死人の資料なんかが入っている」 「ふーん…」 むかえにいくはずだった人たち…か 「あのさぁ」 「ん?」 「ひまやしさ」 「おぅ」 「その人んとこ行こっ」 「はぁ?」 「いやだからさ、行…」 「何言ってんだ!さっき待ってろって…」 「そんなんいつになるかわからんやん!」 「あのなぁ…」 「てかさ、閻魔の言うこと聞きたくない」 「めちゃくちゃ言うな!閻魔言うな!様つけろ!…お前、第一印象は常識人っていうか、おとなさしそうというか…。まさかの期待はずれか!」 「はじめはみんなそんなもんよ。で、なれたらすっげー性格の奴とかおんねん。人間見た目じゃないよなぁ…」 「まったくだ」
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