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語り手:太郎
「だって知らんねんもん」
たしかに
…にしたって、変なのはひどいけど
「俺は死人ばかり相手にしてるから、自己紹介の習慣がないんだ」
?
「どういう意味ですか?」
「死人は、この世にいたときの記憶がなくなるんです。もちろん名前も。だから、天国や地獄に行く際にことばや名前なんかの必ずいる記憶は神様がうえこむんです。でも、死天はまだだから…」
「聞いても無駄だと」
「まぁそういうことだな」
あれ…
でも、僕には――
「太郎さんは後悔があるから別ですよ」
なるほど
「そっかぁ!そりゃベッドで反応するわな」
「そだろ?死天になってるお前が覚えていたらおかしいだろ?……って話変わってんじゃねーか!」
チッって…
天使ちゃん…
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