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「そうですか…。では、これから天使ちゃんの家に行くんですね?」
「うん。でも問題があってさ…」
問題?
「どうしたんです?」
「うん…」
「天使?」
「それが…さ…。ここ…どこかわからへん」
は?
「大丈夫だよ天使ちゃん。瞬間移動があるじゃないですか」
「だって…なぁ?」
なぁ?
へ?
はっ…そうだ
「人が…いるんです。誰かのところにいこうって思って指を鳴らす。これが瞬間移動の方法なんです」
「そんな…」
「あのさ」
ん?
「あれって、この世の人はなし?」
「べつに…そういうわけでは…」
はっ
「じゃあ行けるやん」
「え?」
「だってほら…家族がさ」
「あぁ、そうですね!」
「おっしゃあ!レッツゴー!」
……っ!
ちょっと待てぃっ!!
ガバッ
「うぉわっ!なんやねん!」
「俺たちも連れてけよ!」
「……あぁ、忘れてた」
おいっ!
「太郎さん、こいつの頭に手を乗っけてください」
「えー…頭以外なし?」
「はいはいなしだよ。ほら太郎さーん」
「はぁー…い?」
え…
あれ?
天…使…?
「変なのさん」
「太郎さん」
あれ?
え?
ちょっ
はぁ?
へ?
???
俺と太郎さんは顔を見合わせた
「「天使(ちゃん)がどっかいったー!!!」」
「きゃあっ」
きゃあ?
「あれ?ここ…」
「天使お前…!」
「へ…変なの!びっっくりしたぁ!」
「どこ行ってたの天使ちゃん?」
「なんかさ、気づいたら私の部屋で、気づいたらここやった…みたいな?」
?
「だからっ!」
「…移動しちゃっただけだろ?」
「そんなんちゃうってば!」
「まぁまぁ。とにかく行きましょうよ。ね?」
「「……はーい」」
俺たちは天使の家にむかった
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