(う)ましかで馬鹿、わたしで天使

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「というわけで、この者はあの世にいるにもかかわらず、この世のことを覚えているのです」 この世のこと… あぁベッドか 「それは…本当か?少し待てよ?」 そう言って閻魔様は私を見た 「……こいつは…1億5000万冊目の…460ページってとこか」 顔? 顔になんか書いてんの? 閻魔様は分厚い本をペラペラとめくり始めた 「こいつ…世月の地にすんでいる」 世月の…地? 「いや、みなさんおなじみ地球の日本の…」 「世月の地…ということは例のアレですか?」 最後まで言わせろや! 「そうだ…可能性は十分にある」 二人は私の方を見た もちろん私には二人の話は分からない 「えっと…とどのつまりどういうこと?」 私は、とりあえず聞いてみた 「ん?あぁ…つまり……死んでない…」 「死んでない?!」 「かもしれないってことだ」 つけたされた いらん ほんまいらん 「まぁ、なんともいえんな。俺の今日のノルマが終わるまで、奥の部屋で待っていろ」 そう言ってドアのある方を指さした 私たちは言われた通り部屋に入った
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