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少しして、再びインターホンが鳴る。
今度は私の部屋に着いたことを知らせるベルだ。
玄関へ向かい、鍵を開ける。
ドアの隙間からのぞく、彼の顔。
「お疲れさま」
「おー」
ガサガサとビニール袋の音をさせながら入ってくる。
私はそれを見ながら暖房の効いた部屋へと戻る。
「寒かった?」
「おー」
ハンガーを手に取ると、彼が私に上着を渡す。
その上着からは、冬の空気の匂いがした。
「これ」
「あ、ありがとー」
差し出されたコンビニの袋を受け取る。
中を見ると、350mlのビールが2本と缶チューハイが2本入っていた。
「お、ちゃんとビールじゃん。リッチだねー」
笑いながら言うと、暖かい部屋にホッとしたのか彼の表情もやわらいだ。
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