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彼女の名は、夜神 桜香(ヤガミ オウカ)。精南高1年だ。
彼女の義父さんは夜神 魅智瑠(ヤガミ ミチル)。夜神武道館の現当主だ。桜香はそこで父に習っている。
そしてそんな彼らを支えてくれるのは、夜神 桜(ヤガミ サクラ)。彼女の義母さんである。
桜香が学校に着くと、やはりいつもの声が聞こえてくる。桜香は中性的な顔立ちと剣道全国第1位と言う成績でさらに頭の良いため、女子からの黄色い声が絶えないのだ。
桜香は気にせず学校に入り、下駄箱に入っている山のようなラブレターを袋に入れ、自分の席についてまたラブレターを2枚目の袋に入れ、ものをしまうと、鞄から何百という封筒とシール、そして手紙用の紙を出し、速攻で返事を書き始めた。
入学してからほぼ9ヶ月が立つため、日常茶飯事のようなものになっていた。
チャイムが鳴る五分前には桜香は全て書き終わり、三枚目の袋に返事が書かれているものを入れて、教室から出て行った。
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