第一章 検事ソフィア

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カービィは検察官から目を逸らし、デデデを見る。 すると、デデデも検察官をじろりと睨むように見ていた。 どうやら彼も、この女性に良い思いを抱いていないようだ。 そんなことを思っていると、パームが議事を着々と進めていた。 パームは一通り書面に書かれている内容の説明を終えると、 パーム 「ではここで、今回の作戦に協力して下さるカービィと、最高検察庁の次長検事・ソフィア氏より、自己紹介を頂きます」 と、言った。 パーム 「では、まずはカービィから」 パームにそう促され、カービィは席から立ち上がる。 カービィ 「カービィです!精一杯頑張るからよろしくお願いします!」 カービィが明るく自己紹介をした矢先、検察官・ソフィアは手を挙げ、カービィに食い下がった。 ソフィア 「カービィ、さんでしたっけ。精一杯頑張るから、というのは実に不適切な表現です。精一杯頑張りますので、が適切な言い方です」 いちいち細かい点を指摘するソフィアに、カービィはムッとした。 カービィ 「ソフィアさん。何もそこまで煩く言わなくても良いじゃん。学校のテストじゃないんだから」 ソフィア 「教育機関での定期試験等に関わらず、当然たることを私は述べたまでですが」 カービィとソフィアは、相互に睨み合う。
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