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その頃デデデ城では、プププランドの元首であるデデデ大王とその臣下のほか、銀色のセミロングヘアーの眼鏡をかけた黒いスーツを身に纏った女性が、大会議室に控えていた。
女性は、デデデ大王の隣に座り、溜め息を吐きつつ、左腕に嵌めた腕時計に目をやる。
その都度、彼女の襟元に付けられている権威や厳しい刑罰の例えとされる秋霜烈日をデザインとしたバッジが光り輝いた。
彼女は検察官だった。
彼女は、ジャスティスによるジェノサイド対策として、急遽プププランド大臣・エスカルゴンに協力を求められ、はるばるここプププランドまでやって来たのだ。
検察官は、再度溜め息をつき、閉ざしていた口を開いた。
「陛下。あなたが指名された方と部下の方は、まだ来られないのですか」
検察官は低く、重みのある声でデデデにそう問うた。
デデデ
「もう少し待ってくれ。カービィとメタナイトならすぐ来る」
検察官
「その言葉、先程も伺いましたが」
検察官は、デデデの説得を容赦なく切り捨てた。
検察官
「…まったく、何をしているのやら。約束の時間を5分も過ぎているではないですか……」
デデデたちは、検察官が苛立ちを募らせているのが、肌に伝わってくるほど感じていた。
デデデ
(何やってんだカービィ…)
デデデは腕を組み、カービィとメタナイトが来るのを待っていた。
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