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「…七瀬ちゃん。コーヒーおかわりくれる?田村さんにも」
「あ、はい」
飲み干してあるカップを2つさげて、コーヒーメーカーで作り置きしているコーヒーを注ぐ。
…にしても、視線を感じます!!
この視線は、あの黒い影と同じものだと今では分かる。
「どうぞ…」
「…ありがとうございます」
こう、面と向かう時は視線をそらしてるんだけどなぁ…
奥手にもほどがあるでしょ…
「心霊関係の依頼ってやっぱり多いんですか?」
田村さんが尋ねる。
私に。
「え!?あ、仕事の話は守秘義務があるので…」
「そうですか。あ、この辺りで安い昼ご飯食べれる所ってないですか?」
「私はあまり詳しくないんですけど…」
「あ、値段に関係なく美味しい所でもいいんですけど…」
「いや、ほんとに詳しくなくて…」
何なんだ一体…
ちら、と薙さんを見ると…
今までに見た事ないような…
冷たい無表情でした!!(・∀・;)
「食事をする所をお探しでしたら、僕がご案内しますよ~。お話ししてたらもうこんな時間ですし~」
「あっもうお昼!?」
とりあえず、報酬は半分本日中に振り込んでくれるとなっていた。
何か、結構な額だった気がする…
「え、いや…あの…」
「七瀬ちゃんもご飯食べに行こうよ!昨日の晩ご飯のお礼におごるよ!!」
「え、いいんですか?」
「もちろん!いつもおいしい晩ご飯のお礼したいし!!」
いつもって言うほどいつもじゃないじゃん…(笑)
田村さんを見ると、何か口をぱくぱくさせてた…
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