case-3 正体。

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「…七瀬ちゃん。コーヒーおかわりくれる?田村さんにも」 「あ、はい」 飲み干してあるカップを2つさげて、コーヒーメーカーで作り置きしているコーヒーを注ぐ。 …にしても、視線を感じます!! この視線は、あの黒い影と同じものだと今では分かる。 「どうぞ…」 「…ありがとうございます」 こう、面と向かう時は視線をそらしてるんだけどなぁ… 奥手にもほどがあるでしょ… 「心霊関係の依頼ってやっぱり多いんですか?」 田村さんが尋ねる。 私に。 「え!?あ、仕事の話は守秘義務があるので…」 「そうですか。あ、この辺りで安い昼ご飯食べれる所ってないですか?」 「私はあまり詳しくないんですけど…」 「あ、値段に関係なく美味しい所でもいいんですけど…」 「いや、ほんとに詳しくなくて…」 何なんだ一体… ちら、と薙さんを見ると… 今までに見た事ないような… 冷たい無表情でした!!(・∀・;) 「食事をする所をお探しでしたら、僕がご案内しますよ~。お話ししてたらもうこんな時間ですし~」 「あっもうお昼!?」 とりあえず、報酬は半分本日中に振り込んでくれるとなっていた。 何か、結構な額だった気がする… 「え、いや…あの…」 「七瀬ちゃんもご飯食べに行こうよ!昨日の晩ご飯のお礼におごるよ!!」 「え、いいんですか?」 「もちろん!いつもおいしい晩ご飯のお礼したいし!!」 いつもって言うほどいつもじゃないじゃん…(笑) 田村さんを見ると、何か口をぱくぱくさせてた…
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