🍎**現れた林檎。

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「ぅー」とうなだれながら、 真華は重いノートの山を バランスを保ちながら よっこらせ、と持ち上げた。 「大変ねーマカさん!」 見ると横にはニヤニヤと楽しそうに 笑う一番仲の良い、親友の 【趨里 流紀(シュリ ルキ)】が ニコニコとしながら立っていた。 「ほんとですわ、流紀さん。 って、流紀だって係でしょ! 手伝いなさいー。」 「ふふっ、ごめんねー♪ だってマカが先生 ご指名なんだもの!」 「……はは」 いじわるな笑みを浮かべて 流紀は横について来た。 「まっ、 一緒に行ってあげるから」 「はいはい、ありがとー」 わざとムッとした表情を流紀に 向け、真華は、つんと しながら歩いた。 それを見て流紀がクスクスと 微笑む。 そんな流紀を見て、また真華が ふっ、と微笑む。 これもいつもの二人の 掛け合い。 見慣れた日常だった。
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