邂逅

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昔は違った。 迷いながらも夢に向かい、がむしゃらに毎日を噛み締めていた。 何よりも仲間がいた。 いや、仲間だと勘違いしていた奴等がいた。 人生には意味があり、自分が為すべき事があると信じ、それを応援してくれる人達がいた。 それが今じゃ、ただ日々を無為に過ごして、毎日燻っては諦めての繰り返し。 疲労と苛立ち、焦燥感と喪失感、自己憐憫と自己嫌悪 これらを目まぐるしく使い分けながらただ生きる。 その結果さらに上記の感情を募らす悪循環。 きっかけがあれば抜け出せるものなのか、 それとも一生このまま這いつくばって生きていくしかないのか。 答えの出ない質問を何度も繰り返す。
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