■ 前編 ■

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有栖 「許さない。許さない。許さない…。貴方まで私を騙していたのね…」 影兎 「ち、ちが…っ 騙してなんか…!!」 有栖 「無理しないでよ。 貴方が『愛してる』と 言ったのは私の継いだ 僅かな遺産なんじゃなくて? 醜い貴方達一家が考えそうな事 だわ」 影兎 「な…なにを………」 有栖 「なぁーんにも知らないんだ? うふふっ、なら最期に 教えてあげようかしら? 貴方のご両親はね、私の両親を 騙して利用し自殺へと 追い詰めた『一人』なの。」 影兎 「そんなバカな…っ」 有栖 「本当よ。お陰で私は独りぼっち。だからね…両親を死に 追いやった資産家の子供を 殺して復讐してるんだー…」 影兎 「や、やめてくれ! 僕には何の罪もないじゃないか!」 有栖 「何の罪も…?それはどうかしら。ねぇ影兎さん、貴方って あの兎さんみたいね」 影兎 「は………?」 有栖 「私を穴へ誘いワンダーランド という名の地獄へ堕とした、 悪魔みたいな兎さん…」 影兎 「く…っ!!くるな! うわぁぁあああ!」 有栖 「嘘つきアリスは大嫌いー♪ 嘘つきアリスは処刑台ー♪ 私はハートの女王様♪ きゃははっ」 黒夢(タイトルコール) 「狂い夜(や)のペテン師」
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