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「あーともくんの話してたらともくんに会いたくなってきたあ~。メールしてみよ~。だからとりあえずお前孝太郎いっとけって。」
アヤカはケーキみたいな
爪で携帯を打つ。
宛先は大好きともくんだ。
「なんでだよ。てかなんでアヤカは水嶋ヒロであたしは孝太郎なんだよ。」
「え、いーじゃん別に。アヤカブザービートの時の孝太郎好きだったよ?」
まてまて
あの名作に孝太郎は
微塵も出ていない。
「てか、キャバ嬢とボーイの恋愛ってだめだろ。」
「この田舎キャバにそんな都会法則あるわけないじゃん。なんならもっと指名取ってから言えや。」
「すいません。」
ちなみにわたしの爪は
場末のスナックママの
ようなドギツイ赤だった。宛先はタカトシだ。
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