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「おはよう!観輝っ」
うきゃんうきゃんと独特な笑い声が響く。
「詩愛、…はよっ」
寝起きでテンションがかなり低い俺。
「眠そうだね…。いつもだけど!」
そう言って、また独特な笑い声を発する。
詩愛の本名は准。職場にたった1人の同い年で気の合う同僚。
「…詩愛、仕事終わったら気合い入れとけ?」
「やっだね~。」
いつものお決まり事。バックルームに行き腰を掛ける。手には缶ビール。
自由なところがこの店の魅力。暇な時は、店にある物は、飲み食いしようと怒られない。
「ぶっ倒れないでくださいね。」
声のする方を見つめれば、長身のスタイルがいい男。
「京弥、おはよー!」
「詩愛、声のボリューム落として下さい。」
詩愛を説教する声…。
京弥は一つ下の後輩で、かなり信頼の厚い奴。ドSなのが苦。
「観輝、飲みすぎです。これからまた飲むんですよっ!」
「大丈夫だ…。俺がぶっ倒れた事あるか?」
酒には強い俺。別に缶ビールぐらいで酔いはしない。
「確かにそうですね…。まぁ体に気をつけてください。」
京弥は飯食いにバックルームを後にした。
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