2人が本棚に入れています
本棚に追加
陸は悩んでいた。
俺、高野 陸は、何に対してもそこそこ上手に乗り切る方だと思っていた。
何事にも切り替えが早く、その場に合わせて要領よく出来る方だと(要するに適当なのだ)。
好奇心旺盛で、ハプニングに首を突っ込みたがるタイプだが、
大抵の事なら驚きもせず受け入れ、要領良くこなしてしまう。
そんな自分を驚かせ、真剣に悩ませているこの状況。
"………猫?"
自分の身体を改めてよく見ると、真っ黒な短い毛に覆われた黒猫だった。
最初のコメントを投稿しよう!