3章

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「あのね…沙羅…いいえ、に沙月(サツキ)ついてもう一度話し合いたいの」 『……………沙月が居るの?』 顔が見えないからよくわからないが驚く感じが伝わってくる。 「…うん。居るよ。…沙月に変わる?」 『………取り敢えず入って来なさい』 霞が俺の方を見て頷く。 俺が霞宅に入ろうとすると沙羅が躊躇うようにそのまま固まっていた。 「…大丈夫だ。必ず助けてみせる」 「………はい…」 そう言うと沙羅は少し安心したのか、ゆっくり歩き出した。 「…あら?雛、その男の子は?」 …不謹慎だと思われるが…うん、凄い綺麗な母親だ。 「今回、仲介屋を務めさせてもらいます、立元推理と申します。お見知り置きを」 俺は冷静に頭を下げる。 「…前回家族揃って暴れちゃったからね…取り敢えずの措置よ」 「微力ながらも力になります」 「…そう…じゃあ、どうぞお入りください」 俺と霞と沙羅はそう言われたので玄関から上がった。 さて…ここからだ。絶対に沙羅を助ける!
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